JAL系列の成田拠点の新LCC、機体は現在JALで使用のB787-8
JAL新LCCの許認可の申請がまもなく
JAL系列の新しい中・長距離のLCCがこの3月にも運行に必要な許認可申請をする見通しです。
機体について
機体はJALのB787-8を回す
使用する機体は、新規導入するのではなく、現在JALが使っているB787-8型機体を回すようです。
B787型機は省エネな中型機として利用されており、JALなどのFSCはもちろんスクートなどの中距離LCCでもよく利用されている機体です。
JALのB787-8
B787-8のエコノミークラスは、メーカー標準では2+4+2の合計横8列での座席配置としています。従来のB777や767よりもゆとりを持った座席配置をすることができることを売りにしていました。
しかし、JALを除いた他の会社はFSC・LCC問わずほとんどが9列の配列にしました。中には8列で導入したのに早々に9列に改修する会社まで現れ、メーカーの意図を汲む会社がほとんどありません。それゆえ、長距離ではなかなかB787-8型機の利用を避けるマイラーが多いと思います。実際に、小柄な著者自信も787の座席はなかなか狭いと感じます。
JALは世界でも稀な横8列のゆとりがある座席を売りにしている会社です。横8列の座席配置では横に他の乗客がいても肩があたったりすることもなく(エコノミーとしては)快適な座席であったと記憶しています。
機内は改修、JAL名物のエコノミー横8列席とはならず
今回、新LCCに移管されるB787-8は横9列に座席を改修するようです。
LCCなのでそこは座席定員を増やす方向に働いたようです。残念ですが仕方ありませんね。
JALの国際線では、機材の更新が続いており、国際線ではエアバスのA350の-900と-1000の導入が予定されています。JALでは、国際線の機体の大型化する方針としているため中型機の機体を有効利用しようというようです。
移管対象は初期導入のE03配列の機体か?
置き換え予定の機体は、初期導入型のE03配列のものではないかと推測されています。
ビジネスクラスの座席は、深夜便で特に嫌煙されがちなフルフラットにならない開放型のシートです。今主流の座席ではないため、この配置の機体がリノベーションされるのではないかと思います。
LCCに中古は普通?(日本他社は新車がほとんど)
さて、LCCの導入する機体は新車が多いのが事実です。日本のLCCではバニラエアの一部ではANAのお古が回された時がありましたが、それ以外はほとんど新車をリースや購入で調達しています。
新車は故障が少ないというのはもちろんですが、機種を一つに揃えることでコストを抑えたりすることができるというメリットもあります。また、LCCで利用しやすいA320という飛行機自体日本にほとんど導入されていなかったのも理由の一つでしょう。
海外ではLCCの立ち上げの際に親会社の中古機を導入するのはよくある事例でタイガーエアや香港エクスプレスなども親会社の中古機体を内装そのままで利用していることもあります。いわゆる乗りとくな機体(FSCと同等の座席ピッチなため)となっていましたが、これらも機体更新や内装の改修で姿を消していっています。
なので、親会社のお古の機体が回ってくることは珍しいこともなく普通のことではないでしょうか。そもそもB787-8は今でも新しい機体ですから、LCCとしてはレベルの高い機内空間となることでしょう。就航する2020年に期待したいですね。
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