概要
航空会社のラウンジは、ステータス持ちの上級会員以外基本的に搭乗便のクラスがビジネス以上などの上位クラスに搭乗した際に受けられるサービスですが、国際線に乗るための乗継便の国内線やその逆の場合、国内区間でもラウンジサービスを受けられることがあります。
- 諸条件を満たせば国際線の国内区間でもラウンジが使える
- ANAとJALでは条件が違う
- アライバルラウンジと合わせて帰国便をもっと価値あるフライトにしよう
ラウンジサービスについて
ラウンジサービスを受けられる条件
航空会社ラウンジを利用できるのは、通常以下の条件に限られます。
- 自社便・同じアライアンス便のビジネスクラス・ファーストクラスに搭乗する場合
- 上級会員が自社便・同じアライアンス便に搭乗する場合
- エコノミー搭乗客で正規運賃に近い高額な航空券で搭乗する場合
- ラウンジ利用券を持っている場合
国内線であっても同様で、上級会員のほかANAであればプレミアムクラスに搭乗する場合やJALの国内線ファーストクラスに乗る場合に国内線ラウンジが利用できますが、普通席の場合は原則的に利用できません。
国際線のラウンジサービスは国内区間の空港でも適用される
しかし、国際線に接続する国内区間の搭乗クラスが普通席の場合であっても、条件が揃えば国内区間出発空港のラウンジが利用できます。
例えば、地方空港から、国際線が発着する東京の空港まで国際線に乗り継ぐためのフライトであれば、国内線出発前の航空会社ラウンジを利用できます。
国内区間普通席でもラウンジを利用できる条件
ANA
次の条件がすべて揃えば、国内区間の空港でもラウンジサービスが受けられます。
- 国際線の搭乗クラスがビジネス・ファーストクラスの場合
- 国際線がANAグループ運航便かつANA便名で搭乗した場合
- 国内線がANA便名で搭乗した場合(提携会社運航便を含む)
- 乗り継ぎ時間が24時間以内の場合(ストップオーバー・途中降機がない乗り継ぎ)
- 双方の乗り継ぎ空港が同一都市の場合
にラウンジサービスを受けられます。
同一都市は、空港が違っても同じ都市の空港であれば適用されます。羽田と成田や伊丹と関西のように地上交通を乗り継ぎに挟む場合でも同じ東京・大阪という都市なので同一都市となります。
また、国際線からの乗り継ぎの場合、国内区間の空港で申告が必要です。係員からの案内は特にないようなので気をつけてください。
逆に国際線がファーストクラスでも、タイ航空などの他社運航便の場合、ANA便名の搭乗券でも利用できません。また、乗り継ぎ時間(到着から乗継便出発までの時間)が24時間以上になった場合も同様に利用できません。
JAL
JALにもANAと同様のサービスがあります。JALは条件がややこしいです。
- 国際線の搭乗クラスがビジネス・ファーストクラスの場合
- 国内線から国際線へ(日本発)の場合、乗継便が翌日の午前6時までに出発する場合
- 国際線から国内線へ(海外発)の場合、乗継便が当日中に出発する場合
- 国際線がJAL運航便かつJAL便名で搭乗し、同一都市での乗り継ぎの場合
- 国際線がワンワールド加盟会社便で搭乗し、同一空港での乗り継ぎの場合
日本発と海外発では乗り継ぎ時間の制限が変わるので気をつけましょう。
また、JALではワンワールド運航便にも開放していますが、ワンワールド運航便の場合乗り継ぎは同じ空港に限られます。成田-羽田のような乗り継ぎでは適用されません。
JALではプレミアムエコノミークラスや一部の高額運賃で搭乗したエコノミークラスの搭乗客にもラウンジサービスが提供されていますが、この国内区間のラウンジサービスは対象外です。
ANAの成田空港にはアライバルラウンジもあり
乗り継ぎだけに限らず、成田空港にはANA国際線ラウンジサービス対象者が到着時にも使えるアライバルラウンジがあります。
海外発が午前中で日本についたのが午前中などの場合、到着後でも軽食やシャワーを利用できるとても使い勝手がいいラウンジです。
こちらのラウンジは、上記乗り継ぎ条件にかかわらず、ANA運航便かつANA便名で上級会員や上位クラスで海外から到着した場合に利用できますので、成田空港が最終目的地でも利用できます。
ちなみに、このアライバルラウンジは国内線ANAラウンジとしても利用されています。国内線だけでも成田空港発で上級会員であれば、国際線仕様のラウンジを利用できることになります。
アライバルラウンジについては次でも詳しく解説しています。
JALの成田・羽田国内線ラウンジはシャワー設備あり
JALの成田空港・羽田空港の国内線ラウンジでは、国内線ラウンジとしては珍しくシャワー設備があります。
国際線からの乗り継ぎ客が多いのが理由だとおもいますので、上記条件に当てはまる乗り継ぎの場合は遠慮なく利用しましょう。ただし、どちらもエアサイドにあるので到着のみの場合は利用できません。ここがANAのアライバルラウンジと違うところですね。
注意点
- 上級会員のステータスによるラウンジサービスは別、通常のルールどおり
- 通しの航空券でないとサービスが受けられない場合がある(要相談)
- ラウンジ係員でも把握していないことも多いので説明(説得?)が必要かも
うまく活用した国際線利用を
国内線区間でも通常では利用できないラウンジ利用ができるので、海外旅行の楽しみが増えそうです。また、帰国便でも地元までの最後のフライト前にシャワーを浴びたりリラックスできそうですね。
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